「大文字と小文字を区別しない」という言い回しがピンとこない。(OS篇)WindowsとLinux

2023年02月13日 (更新日:2023年02月13日)

「大文字と小文字を区別しない」という言い回しがピンとこない

「大文字と小文字を区別しない」という言い回しが、いまいちピンとこない、というかスッと頭に入ってこないのは私だけでしょうか。
さらに「区別する」ときよりも「区別しないという表現の方が、なぜだかより混乱します

人であれば、「区別しない」のはなんとなく器が大きくて寛容な印象を受けますが、
コンピュータであれば、、、、。とりわけ今回はOSの世界の話です。

Windows:「Linuxさんは、ファイル名の大文字と小文字についてどうお考えですか?」
Linux:「私は、大文字と小文字は完全に区別していますよ。一文字でも違いがあればそれはもう別のものとして扱っています。」
Windows:「そうですか。厳格なんですね。」
Linux:「Windowsさんは区別されていないんですか?」
Windows:「ええ。私はなんというか、先代のMS-DOSの頃からの名残なんですけど、その頃から大文字と小文字はぜんぜん区別していないんですよ。」
Linux:「寛容なんですね。え、でも、ちょっと待ってください。それってつまり大文字と小文字が全然異なるabc.txtとABC.TXTが並んでいても、まるで同じものに見えるってことじゃあないですかッ。」
Windows:「そうなんです。。あ、いや、、というか、実を言いますと、本当は大文字と小文字の区別はできているんです。」
Linux:「え??、、と、おっしゃいますと?」
Windows:「システム上は区別してるんですけど、API側であたかも区別していないような動きをデフォルトにしているんです。」
Linux:「なるほど。でも一体どうしてそんなややこしいことをしているんですか?」
Windows:「そう思いますよね。でも、互換性?って言うんですかね。先代の頃を引きずっている古参のアプリケーションのことを慮って、区別しないように振る舞っているってのが本当のところなんです。」
Linux:「いろいろあるんですね。」
Windows:「そういえばLinuxさんの従兄弟のMacさんはやっぱり大文字と小文字は区別されているんですか?」
Linux:「いえ、それがですね、私も絶対そうだと思ったんですけど、Macはあなたと一緒で大文字と小文字を区別していないそうなんですよ。」
Windows:「それは意外ですね。まさかMacさんが私寄りだとは夢にも思いませんでした。なんとなくずっと嫌われていると思っていましたもので。」
Linux:「ですよね。」
Windows:「(ですよね?)」
Linux:「厳密にはディスクフォーマット時に指定するオプションで、区別するようにもできるみたいなんですが、デフォルトは区別しないそうです。」
Windows:「ほう。なんだか複雑なコンピュータの世界の話のようでスッと理解はできないですね。」
Linux:「全くです。」

 

補足ですが

SFTPソフトなどで、LINUXサーバ上のあるディレクトリをまるっとPCにダウンロードしているとたまに以下のような確認ダイアログが表示されることがあります。

————————————————————
ローカルファイル ‘abc.JPG‘ を上書きしますか?
指定されたディレクトリには既に ‘abc.JPG‘ が存在します。
————————————————————

え?そんなわけないよ。
だってはじめてダウンロードしてるんだから。。。なんて思って
それ以上は深く考えずに「はい」を選択しても「いいえ」を選択しても
ローカルPCにはどちらか片方のファイルがダウンロードできていないことになります。

サーバ上では、以下のように存在していても
sample
abc.jpg
abc.JPG
Windowsではこれら2つのファイルは同じ場所には存在できないからですね。
ご注意ください。

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